インテグラル・ライフ・プラクティス 〜ティール型自己成長メソッドの決定版!〜
OVERVIEW
VUCA時代にコロナが重なり、ますます複雑化する社会やビジネスに適応するために必要なスキル。
Human Potential Labは、予測のできないVUCA時代における「ティール型自己成長の実践講座」を11月16日より5回にわたりご提供します。
この講座は、アメリカの思想家であるケン・ウィルバーが開発した、人間の治癒と成長を効果的に実現するための統合的な方法論である、インテグラル・ライフ・プラクティス(以下、ILP)のメソッドを元に展開していきます。
ティールとは、「達成型組織」と対比で語られる新たな組織経営手法であり、2014年にフレデリック・ラルー氏によって提示されて以来、世界的な影響を与え続けている、歴史上重要な組織におけるパラダイムシフトですが、この「ティール」を最大限に活用し、本当の意味において理想的な組織運営をしているまでに、我々側の器が十分に整ってないように見受けられます。(参考:ティール組織)
ティールでは、生態系に倣い、より良い組織づくりの地図を提示していますが、この理想形に近づこうと無闇に適用してもうまくはいかないでしょう。なぜなら、既存の企業組織システムには、歴史や社会の全体性に合わせて築かれたユニークな市場や事業形態が伴っており、それを無理にティールメソッドに合わせて変えることで、事業崩壊や機能不全に陥っているケースが増えています。
ティールの地図に魅せられて、現実が歪んでしまっている状態に陥らず、しっかりと地に足をつけてどのように独自の歩みを進められるのか?
組織論を語るだけでなく、そこに生きる人たちが、自己の内面を掘り下げて課題を見極める。それらを組織に還元していく、という両方向からのアプローチが必要となります。
「組織の成長は、個人の成長なしには始まらない。」
組織の改善に取り組むと同時に、もう一つの、個人のケアという柱に向き合うことは、実は近道になり得るのです。ILPは、組織に有益な貢献をするために、個人のケアをするガイドの役割を果たします。
「上に行こうとするなら、下に戻りなさい。」
ティール組織に学び、短期的な即効性を求めると、焦って成長しようという錯覚の罠に陥ります。
「発達というのは高層ビルを建てるようなもの」
基礎工事をして、良い建築素材を使いながら、ゆっくりと積み上げていくことが大切です。基盤がゆるいとビル自体が崩壊してしまいます。また、高さばかりに注目すると、倒れやすい脆いビルになってしまうので、ある程度の面積を取る必要があります。
「発達は、ゆっくりである。」
基礎工事をやり直し、準備を整え、期が熟したときに成長させる。焦ってやっても上には行けないという自然の摂理を理解することが大切です。
この講義では、戻ることの大切さと、裾野を広げる(body, mind, spirit, shadowという複数の領域に挑むことで、面積を広げてバランス感を持って上に向かうことができます)の大切さを実感していただきます。
治癒の大切さ
ILPの目的は、人間の治癒と成長を促すことです。
その「治癒」の指し示すところについて見ていきましょう。
ティール組織やILPのスパイラル構造をベースに見ると、我々現代人のほとんどは、合理化を目指すオレンジ段階です。しかし今、個人や組織が、グリーンやターコイズなどの高慣習的な方向へ向かっています。
しかし、その歩みを始めていこうとするときに求められるのは、癒しです。私たち現代人は、アンバーやオレンジといった世界観において、一定の”正”に近づくために調教されて生きてきました。自分がその中で、本当は傷ついてきたことを自覚し、癒すことができないと、次に行く準備ができないということです。
成長を語る前に、もしくは成長と同時並行で、どのように自分を癒し、壊れているところに光を当てるか、調教された体や心をどうほぐしていくか、が大切な取り組みになります。声なき声に市民権を与えて、自分自身の存在と仲良しになることが必要。それが自分の癒しになる。「大丈夫です。」と言う人に限って、自分を鎧で固めて、聞こえなくなっている可能性があります。本当は繊細な部分に再び感受性を与えてあげる。そういったケアすることが、成長に向かう前の準備運動として必須です。つまり、今までの痛みも受け入れながら、死と再生を繰り返すことが、より大きなより大きな責任と自由を満喫する道に繋がります。
VUCA時代に生きる私たちにとっての航海図
昨今の企業の経営会議では、顧客への貢献以外に、コミュニティ、社会、自然を視野に入れながらの議論が企業の経営会議で真摯に行われています。
ユーザーやクライアントだけでなく、その人たちを取り巻く、家族や同僚、クライアントが生きているコミュニティなど考慮しなければならないステイクホルダーは増えているのです。
そういった意識を持っていながら、起業家として実務者としてものを考える時代が来ています。
当然ながら、日々の仕事や生活を営むときに我々が考慮しなければならない世界の広さや複雑性は高まっています。これらを理解しているビジネスパーソンは、本を読めばこの複雑性に対処できるわけではないことも肌感覚でわかっているはずです。
内的な成長を置き去りにして進むことは難しいのです。
今の世界の中で自分が所属する組織、コミュニティなどの役割を通じて複雑性を考慮しながらサービスを構築していくことが問われています。
逆に言うと、内的成長を置き去りにしながらサービスを作ることはできない時代に差し掛かっています。
本講座は、人間成長の理論に率先的に取り組んでいる人たちのみでなく、複雑性の増す社会の中で、どう取り組んでいくかを考えていく人たちにもお勧めです。
特徴と魅力
網羅的に複数のアプローチから探求していくメソッド
ILPでは、人間というものが、その存在の中に複数の領域を包含していることに着目して、それらを統合的に探求していきます。
ウィルバーは、「世界には人間の治癒と成長を促すための多様な方法が存在しているが、それらは基本的には人間の特定の側面や領域に働きかけるものであるために、ひとつの実践だけに専念していると、他の重要な領域が蔑ろにされてしまうリスクが生まれてしまう」と言います。
即ち、我々は、自身の興味や関心のある領域の探求に専念するだけでなく、そうすることで気づかないうち蔑ろにされてしまう領域に意識を向ける必要があるのです。そうすることで、バランスを崩すことなく、豊かな人生を生きていくことができるのです。
「Body」(体)・「Mind」(心)・「Spirit」(魂・霊)・「Shadow」(影)という4つの領域
ILPに於いては、「Body」(体)・「Mind」(心)・「Spirit」(魂・霊)・「Shadow」(影)という4つの領域に着目して、それらの領域を網羅的に探求していくことの重要性が強調されます。
もちろん、それらの領域は相互に密接に関連していますが(例:ひとつの領域の実践にとりくむことで、その影響が他の領域に及び、それらの領域の探求の治癒や深化に寄与する)、ひとつの限定的な実践にとりくんでいるだけでは、どうしても十分にケアができない領域が生まれてきてしまいます。
そして、それが、この人生に於いては、往々にして、深刻な盲点を生みだし、われわれの足をすくうことになってしまうのです。
そうした意味では、ILPとは、われわれがこの人生に於いて自己を俯瞰的な視座を通して治癒・成長させていくための航海図を提供してくれるものといえます。
今回のプログラムでは、先ずこの航海図の概略を示したあとに各領域の専門家に御越しいただき、それぞれの領域を探求していくための要諦を御紹介していきます。
実践(プラクティス)を重要視する理由
ウィルバーは言います。「理論を学ぶことと実践をすることは、車の両輪であるべき」
テニスを何十時間見ても、できるようにはなりません。本を読んだだけでは、実践はできるようにはなりません。ルールや優れたプレイを知った上で、ラケットを持ってテニスコートへいきましょう
この講座では、日々の暮らしの中で体現できるプラクティスを専門家から伝授していただきます。
講師陣の特徴
ILPは、4つの領域に触れていきますが、それぞれの領域は、長年にわたり、探求し続け、実践の下に確実な知見を持ち合わせたそれぞれの専門家から学びます。特に、シャドウ領域は、心の地下室に眠っているものを扱うため、土地勘のある専門家にガイドしてもらうことで、自己の領域を獲得するためのリテラシーを獲得することが可能となります。
こんな方におすすめ
- 日々の仕事や生活を営むときに考慮しなければならない世界の広さや複雑性が高まっている中で、内的成長の必要性を感じている方
- 個人の変容、組織や社会のあり方、人間や全体の仕組みなどに興味関心があり、より良い道を模索されている方
- ティール組織や自然経営などの新たな組織づくりに取り組んでいる方
- 時代を超えてよりどころとなる真実や価値について希求したい方
- 思考過多な自分に気づいている。その上で、自分の心身のポテンシャルをもっと引き出したいと思っている
期待できる効果
- 自己を省察して、自己の状態や進捗状況を把握する内省力が身に付く
- 自己の俯瞰的な視座を通して治癒・成長させていくための航海図を手に入れることができる
- 現代のような困難な時代を生き抜くための自己一致した状態、「本物」の力を見出すことができる
- 実践を日々の生活や仕事の中に着地させるための要諦に触れられる
- ILPの航海図に基づいて自分にあった実践のデザインができる
参加者の声
FACILITATOR
インテグラル・ジャパン株式会社代表取締役
鈴木規夫
Norio Suzuki
ゲストプロフィール:
インテグラル・ジャパン株式会社代表取締役
California Institute of Integral Studies(CIIS)で博士課程を修了(Ph.D. Humanities with a concentration in East-West Psychology)。
日本に帰国後、アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーのインテグラル思想の普及のための活動を展開している。
主な著書・訳書に『INTEGRAL LIFE PRACTICE』(日本能率協会マネジメントセンター)、『入門 インテグラル理論』(日本能率協会マネジメントセンター)、『インテグラル理論入門』(I & II)(春秋社)、『インテグラル・シンキング』(コスモス・ライブラリー)等がある。
OUTLINE
開催日時・場所:
11/16から全5回にわたり開催する、私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル、「インテグラル・ライフ・プラクティス」
- 日程:11/16(月)11/26(木)、12/10(木)、 1/13(水)、1/20(水)
- 時間:19:00〜20:15(75分)
- 場所:オンライン(zoom)
- 申込方法:Peatix
- 総合ファシリテイター:鈴木規夫氏
※ILPの詳細に関しては、下記の書籍を御参照ください。
INTEGRAL LIFE PRACTICE:私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル
2020年9月に日本語版を発刊(著者:ケン・ウィルバー、テリー・パッテン、アダム・レナード、マーコ・モレリ、訳:鈴木 規夫)
料金:
11,000円(全5回パック割・税込み)
※オンラインのリアル配信は、全5回パックのみの販売です。
※アーカイブ動画は、単品からご購入いただけます。
URL:learnworld/ilp
お申し込み・お問い合わせ:
ヒューマン・ポテンシャル・ラボ事務局
contact@h-potential.org
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